こんにちは。
アカネサス代表の北條です。
日本の経営者の多くは、こう考えています。
「暖簾があるから大丈夫」
しかし──
あえて断言します。
暖簾を守ることを出発点にした会社は、必ず滅びます。
本シリーズでは、
「暖簾と経営」そして「経営言語の整理」
をテーマに、構造的に解き明かしていきます。
まず前提として、
経営には「順番」があります。
それは、次の6つです。
ビジョン(未来像)
理念(価値観・信念)
パーパス(存在意義)
ミッション(役割・行動指針)
戦略・行動計画
暖簾(結果としての信用・ブランド)
重要なのは、
ビジョンから始まり、最後に暖簾が残る
という構造です。
逆に言えば、
この順序を逆走した会社は、必ず崩れます。
暖簾は「スタート地点」ではなく、
すべての結果として最後に積み上がるものです。
いくつかの企業を見れば、この構造は明確です。
パーパス:
「アミノサイエンス®で、人・社会・地球のWell-beingに貢献」
行動指針:
「新しい価値の創造」「開拓者精神」「社会への貢献」
暖簾:
科学的信用とグローバルブランド
ミッション:
「うまいすしを、腹一杯。心も一杯。」
行動指針:
「新鮮・清潔・工夫・スピード」
暖簾:
日常的な安心感と、価格・品質への信頼
ビジョン:
「日本の食産業を活性化し、世界で尊敬される産業へ」
行動指針:
現場主義・共存共栄・学び続ける
暖簾:
再建支援の実績と、食品業界での信頼
これらに共通しているのは、
暖簾は最初から掲げているものではない
という点です。
すべては、
ビジョン → 行動 → 結果
この流れの先に、暖簾が生まれています。
倒産再建の渦中、
私自身もこう考えていました。
「暖簾さえ守れば、会社は残る」
しかし、現実は逆でした。
社員は未来を描けない
取引先は不安を感じる
戦略は機能しない
暖簾にすがった瞬間、会社は死にかけたのです。
本当に必要だったのは、
暖簾を守ることではなく、ビジョンを描き直すこと
でした。
ビジョンが揺らげば、
戦略は崩れ
組織は迷い
暖簾は一夜で価値を失います
「老舗だから」
「信用があるから」
それは、過去の蓄積にすぎません。
未来を描けない経営者に、暖簾は残りません。
以下の問いに、即答できますか?
自社のビジョンを一文で言えますか?
理念・パーパス・ミッションはそこから導かれていますか?
戦略は未来から逆算されていますか?
ひとつでも詰まるなら、
暖簾はすでに揺らいでいます。
私はかつて、
「暖簾を守ること」に執着し、未来を失いました。
その時間は、決して短くありませんでした。
そして、ようやく気づきました。
暖簾は目的ではなく、結果である
問いを一つ置いておきます。
あなたの会社は、
未来から逆算されていますか?
それとも過去に縋っていますか?
その違いが、
これからの数年を決定づけます。
── 北條竜太郎
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